坐骨神経は腰から尻、足の先まで通っている一番太い末梢神経です。
ゴルフをする方に多いのが、お尻が痛くなるタイプの坐骨神経痛です。ゴルフの後にお尻に鈍い痛みが出る、足首から膝にしびれがある、太ももやふくらはぎがしびれる、つっぱっている、尾てい骨が痛いなど下半身の症状があります。
酷くなると歩行困難になることもあります。過度の運動やデスクワークや立ち作業で同じ姿勢を続けることで起こります。ゴルフの練習のし過ぎで起きることもありますが、普段の生活で筋肉が緊張している状態のままゴルフをしたことで過度に負担がかかって症状が現れるケースが多いです。
ゴルファーに特に目立つのは梨状筋症候群とよばれ、お尻にある大きな筋肉が緊張するために坐骨神経を圧迫して神経痛が起きるものです。この症状の予防にはストレッチが有効です。股関節や下半身のストレッチを重点的にしましょう。ストレッチの際には痛みを感じる手前でやめる、ゆっくりと呼吸を止めずに、スポーツの前後に体が温まっているうちにするのがコツです。
症状を感じたら病院で根本的な原因を調べて治療する必要があります。原因が椎間板ヘルニアや狭窄症などの場合はそちらの治療になりますし、梨状筋症候群などお尻の筋肉が原因であれば、筋肉の緊張を取る処置をします。
痛みがひどい場合は傷み止めやブロック注射をすることもありますが、根本治療ではないので痛みがすぐ出てしまいます。原因をハッキリさせて治療しましょう。スポーツ障害に詳しい整体院へ通院することも多いです。
ゴルフ障害は腰痛の他に首の違和感やゴルフ肩、肘、ひざの痛みなど全身に渡る場合も多いです。整体は全身のメンテナンスに役立ちます。千葉市をはじめ各地に整体院があるので、症状を軽視せずに気軽に訪れましょう。
整体師から見て患者さんの多くは姿勢に問題があるそうです。スイングが正されると骨格も正しい位置に保ちつつ可動性も最大限になります。よく言われる軸ですね。全身のあちこちに症状が出るため、総称してゴルフ障害と呼び名がつくほど体を悪くするイメージがつきがちなスポーツですが、実は練習しながら健康な体を作ることができます。ストレッチを中心とした予防や整体など、正しい知識を身につけることで負担をかけずにしかも上達できるのだから嬉しいですね。
スポーツ障害が起きるメカニズムや原因を知り、体を労わりながらスポーツを長く楽しみましょう。