【身体に様々な悪影響を及ぼしかねない「浮き指」とは?】
「浮き指」という言葉に聞き覚えのない方も多いと思いますが、文字通り、しっかり立っているつもりなのに実際は足の指が地面についていない状態のことを「浮き指」と言います。
自覚症状がほとんどないため、気づきにくいのですが、膝痛や股関節痛、腰痛や肩こりなど、身体に様々な影響を及ぼしかねず、さらには、女性の大敵「下半身太り」の原因にもなり得るのです。
【「浮き指」と「身体のバランスの崩れ」の関係】
浮き指の原因はいくつかありますが、サイズの合わない靴を履いていることが挙げられます。
例えば女性だと、パンプスやミュール、サンダルやスリッパなど、脱げやすい履物を履くことで、靴が脱げないように無意識に足の指を反らせたり、丸めて歩くようになり、それが習慣化してしまうことで起こるのです。
浮き指の場合、足の指の付け根と踵の2点で支えることになるので、立っている時はもちろん、体重移動の大きい歩行時は特に、身体のバランスが崩れやすくなります。
それを、身体が何とかバランスを取ろうとするため、膝や股関節の周りの筋肉は常に緊張し続けることで負担がかかり、結果的に膝痛・腰痛、肩こりなどにつながる可能性があるということなのです。
【「浮き指」が招く下半身太り】
さて、健康や身体のためにウォーキングをされる方は多いと思います。
【踵でしっかり着地して、最後は親指で地面を蹴る】という正しい歩き方でウォーキングを行ってこそ、下半身の筋肉が効果的に使われます。
しかし、最終的に足の親指で地面をけり上げることができない「浮き指」では、重心が安定せず、例えば足の外側に重心が移動してしまうなど、不安定な歩き方になるため、ふくらはぎや太ももなど、特に女性が気になる下半身の筋肉が不自然に発達してしまうことになりかねません。
すこやかBB腰痛整体に来院されている方の足を見てみると、立った時に足の指がついていない方が以外と多くいらっしゃいます。
自覚症状がなく、なかなか気づきにくいからか、「指が反らないようにしっかり曲げてみましょう」「指をしっかり地面につけましょう」という言葉にも、「え?」と戸惑う方が多いように思います。
症状は患者さんそれぞれですが、やはり、膝や腰、肩や首など、足からくるバランスの崩れの影響が出てしまっているようです。
さて次回は、ご自身で出来る簡単なチェック方法や自宅ケアの方法などをお伝えしたいと思います。