精度の高い検査って…
“何度行っても同じ結果が出る=再現性のある検査を行うというのは、想像以上に難しい”
という内容を前回書きました。
例えば、足首がどれくらい曲がるかを確認するとしても、足が外に開いてしまったり、膝が曲がってしまったりと、少し何かが変わっただけで、検査結果が大きく変わってきます。
また、すこやかBB腰痛整体では、どのように身体が変わっていったのか、過去の状態と比べられるよう写真を残しています。
つまり、「過去の写真と同じ撮り方」であることも重要になってきます。
さて、検査の仕方、写真の撮り方ももちろん大事ですが、それ以上に難しいのは、その検査を元にして患者さん自身に「現在の身体の状態」を確認頂き、そこからどう変化したのかを感じて頂くことです。
例えば、座った状態で腕がどこまで挙がるかをチェックした場合、「座った時の姿勢」や「腕を挙げる位置(前から挙げるのと横から挙げるのでは結果が大きく違ったりします)」など、”検査するための姿勢”を整えなければなりません。
肩に痛みや違和感があると、痛いところを使わずに腕を挙げようとしたり、楽な位置から挙げようとしたりするので、まるで問題なく腕が挙がっているように見えても、実はそうではないということがあります。
しかし、それは無意識であったりするので、検査を行う私たちが正確性を保たなければならないところであり、患者さんに「施術前と施術後で同じ検査をしている」ときちんと分かって頂けるやり方を行わなくてはなりません。
精度の高さだけではない、患者さんと身体の状態を共有できる検査、これが私の考える理想的な検査です。