成長ホルモンとは、脳下垂体から分泌される、体内にもともと存在するホルモンのひとつです。191個のアミノ酸でできたたんぱく質でできています。骨の形成を促進することで骨を伸長し、骨量や筋肉量を増加させ、性腺の発育を促進します。
成長ホルモンは、成人になって成長が止まった後も分泌されています。細胞同士でのアミノ酸輸送を助け、細胞のアミノ酸の取り込みや同化を促進して、代謝を促進するなど大切な働きをします。
アミノ酸はたんぱく質の構成成分で、筋肉を作ったり、傷を治したり、心臓や皮膚などの臓器や器官を作ったり、体のいろいろなところで利用されています。成長ホルモンは、このアミノ酸の取り込みに作用しています。
この他にも成長ホルモンには張りと潤いのある健康な皮膚を作ったり、骨を丈夫にしたり、コレステロール代謝を改善化し、心肺機能を高め、記憶力の強化などの脳の働きを改善させる効用もあります。
また成長ホルモンは、いろいろな段階でインスリンに対して拮抗的に作用し、糖化という加齢を促進する現象を低下させます。
このような成長ホルモンの作用によって、体脂肪の増加を防ぎ、タンパク組織を保持し、代謝を正常にし、免疫機能を維持しています。
また成長ホルモンは、精神心理的な健康感を保持する働きもあります。
成長ホルモンは若さと健康を保つためのホルモン、若返りのホルモンともいわれています。
成長ホルモンは、30歳ころから低下し始め、10年で13%も低下します。加齢によって分泌量が減ってきますが、それを増やす方法があります。今までのライフスタイルを改善して、自分自身のホルモン分泌を増やしましょう。
その具体的な方法を次回にお話させてください。
LOVE&PEACE
きりとおし ようこ