夏バテに効く食べ物として、ネバネバ食品、つまりネバネバと糸を引く食べ物をお勧めいたします。
ネバネバ食品と言えば・・・納豆、ヤマイモ、オクラ、モロヘイヤ、メカブ、なめこ等が代表的ですね。
このネバネバ成分の正体をご存知でしょうか。
その名は【ムチン】といい、多糖類(水溶性食物繊維)とタンパク質の複合体からなる粘性物質です。(ムコ多糖体の一種)
このムチンの働きとして代表的なものとして、
1.胃の粘膜を保護する
2.タンパク質の消化・吸収を高める
3.抗ウイルス作用をもつ
といった活躍をしてくれるので、例えば冷たいもののとり過ぎで弱った胃腸をいたわり、またタンパク質の分解も助けてくれるので、消化促進になり、こちらも胃腸にやさしいというわけです。
夏バテで食欲が無いときなどは、オクラや山芋、モロヘイヤなどを食べるのは理にかなっているのですね。
また、胃炎や胃かいようなどの予防や、免疫力を高める効果があると言われています。
考えて見ますと、ネバネバ食品は日本の伝統食で、外国の方々は納豆はじめ、ネバネバしたものは殆ど食べられないといいます。
日本は長寿の国といわれますが、この【ムチン】が一役かってるかも知れませんね。
さて、この【ムチン】の力を最大限生かす食べ方としては、やはり「生」でそのまま食すのがお勧めです。
特に旬野菜であるオクラ、モロヘイヤあたりは、刻んで、しょうゆや鰹節と合わせて、そのままつるっとのど越し良く、お召し上がりになるのが一番です。
冷奴の薬味にしても美味しいですし、同じネバネバ系の納豆などに混ぜて食べればネバネバのダブルパワー(笑)。
是非いろいろとお好みで夏バテ予防に活かしてください。