持病の一つとして腰痛を感じる人が多くいる。一般的に年齢を重ねると腰痛になる人も多くなると言われているが、生活習慣等によって若い世代でも腰の痛みを抱えている人が増えている。
私達人間の身体は多くの骨格で形成されているが、姿勢を維持しているのは背骨と呼ばれる脊髄が大きな役割を果たしている。脊髄は首からお尻の部分まで通常はS字状につながっている。この脊髄は24個の椎骨と呼ばれる骨がつながっているのだが、椎骨と椎骨の間には椎間板と呼ばれる軟骨がある。椎間板は脊髄にかかかる負担を吸収して分散をすると言う大事な役割を果たしている。
24個の椎骨にはそれぞれに名称が付けられているが、腰の部分に位置している椎骨は腰椎と呼ばれている。腰椎は5個あるが、その中でも腰の痛みに深く関わっているのが、第4腰椎や第5腰椎であることが多い。普段の生活の中でもこの2つの腰椎にはとりわけ負担がかかりやすくなっていて、組織も損傷したりもろくなりやすい部分なのである。
腰痛の原因には様々なことが考えられるが、代表的な物には椎間板ヘルニアやぎっくり腰などがある。椎間板ヘルニアは腰椎部分の椎間板が損傷することによって起こる症状であり、ぎっくり腰は重たいものを持ち上げた時などに急激な痛みが走る症状のことを言う。ぎっくり腰は腰部の筋肉の損傷や捻挫によるものだが、原因は日頃の筋肉疲労と考えられている。症状が急激に起こるため、直前の行動にのみに目が行きがちだが、実は日々の積み重ねで腰に負担が少しずつかかっており、ある日突然症状として現れてしまうと考えられているのだ。
腰痛を感じた場合には、まずは原因を明らかにするために整形外科等の医療機関で骨に異常がないかX線等で検査をすることが大事である。もしも骨に異常がなければ、整体や整骨院等で筋肉を正常化にしてもらい、骨格筋のバランスを整えてもらう方法もある。整体や整骨院は東京や千葉などの他に全国各地に数多くある。整体は医療行為とは異なり、独自の施術によって腰痛や肩こりなどの身体の不調を軽減していく手法で、国家資格ではないもののその歴史は古い。また、整体はメスなどの外科的手法を主とする西洋医学とは違い、東洋医学が元になっていると言われている。
これらの機関で腰痛を改善することも大事だが、日頃から腰痛にならないように予防をすることも大切である。長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしなども腰に負担がかかる原因になるので、生活習慣を見直すだけで改善される場合もある。痛みが強い場合は無理に体を動かすことは逆効果になることもあるので注意が必要だが、ストレッチや軽い運動なども腰痛改善策としては有効である。