大正時代を舞台に描かれた「はいからさんが通る」。
大和和紀先生の代表的な作品の一つですが、
和紀先生が描くメンズは顔が小さくて、足が長くて、どこか日本人離れしていて、
美男子が多く出て来ます。
ストーリーはもちろん、登場人物も楽しみな作品です。
では、ストーリー編の続きを書きます(笑)
忍の元部下だった鬼島森吾から忍の安否は絶望的だった。
そんな折、ロシアからの亡命してきた貴族・サーシャ=ミハイロフ侯爵が妻・ラリサと共に日本に来日する。
サーシャ・ミハイロフ侯爵は忍にそっくりだった。
「まさか、忍が生きている???」
紅緒は探りを入れるが、実は忍とサーシャは異父兄弟だということが発覚。
やはり忍は生きていないことに紅緒は落ち込む。
ところが・・・
サーシャは紅緒に会って以来、奇妙な記憶の混乱になる。
紅緒の事が忘れられず、また日本語や日本の歌、風景などを思い出したりする様になる。
サーシャの正体は実は忍だった。
忍は奇跡的に生きていたのだ。
本物のサーシャはロシア革命で死亡し、ひとり逃げ延びた妻のラリサは雪山で
記憶を失って倒れていた忍と偶然に出会う。
愛する夫の面影を忍に見たラリサは忍に自分とサーシャの思い出を吹き込み、
忍をサーシャとして仕立てていた。
記憶を取り戻した忍。
一方、紅緒は思想犯の疑いを掛けられ投獄させられてしまう。
忍はサーシャとしてではなく、忍として紅緒の前に現れる。
しかし二人はよりを戻すにはあまりのも二人の間に流れた時間が大きすぎた。
ラリサは重い病を患っていた。
忍=サーシャを支えがラリサには必要だと悟った紅緒は忍の前から去り、
そして伊集院家引き払い、実家の花村家に帰って行く。