前回、平均で人が一日に座る時間は、平均で6.5時間というデータがあることをご紹介しました。
仮に一生を70年とすると、「約19年間」座っているという計算…。
考えてみると、途方もなく長い時間です。それだけ長い時間を座っているのですから、やっぱり座る姿勢って大事なんだと改めて感じます。
例えば、腰痛を経験したことのある方は、座り続けているのが痛い・辛いと感じたことがあるのではないかと思います。座る姿勢は、特に腰に負担がかかりやすく、さらに、「骨盤が寝た状態」ではさらに負担がかかります。
それに対して、座っている時に最も負担が少ないのが、骨盤が垂直に立っている状態です。
骨盤を立てて座るとは、座った時に椅子にゴツっと当たる左右のお尻の骨=「坐骨」に左右均等に体重が乗っている状態のことです。
坐骨で座ると、比較的小さな力で背骨を支えることができ、姿勢が良くなれば、呼吸も楽にできるようになります。
ところが、背もたれと腰に大きく隙間が空いていたり、背もたれに大きくもたれ掛かるように、骨盤を倒して座ってしまうと、左右の骨盤の間にある「仙骨」という骨がイスに当たり、仙骨で座るという状態になります。
すると、骨盤は後ろに倒れてしまい、腰が落ち込んでしまいます。同時に、肩も落ち、呼吸も浅くなってしまいます。
つまり、座る時のポイントは、「骨盤を立てる」ことです。
簡単なおすすめの方法は、座る時に自分でお尻の下に手を入れ、坐骨を手のひらに乗せます。
そのまま、真後ろ(背中の方向)に坐骨を3cmくらい引いて座るという方法です。
ごく簡単ですが、これだけで、座るのが楽!という方も多い方法です。
例えば、車の運転をする時、シートを倒して身体も骨盤も倒して座っていないでしょうか?
お仕事で勉強で読書で…、一生のうち何年も座り続けることを考え、良い座り方をほんの少し意識してみてはいかがでしょうか。