重い荷物を持ち上げようと、中腰になって「えいっ」と持った瞬間、ギックリ腰になったという話を聞いたことはあるでしょうか?
個人差はあれど、その痛みや衝撃から、「魔女の一撃」と言われる「ギックリ腰」。あたかも、荷物を持ち上げようとしたその瞬間の衝撃が原因だと思いがちですが、ほとんどの場合、それ以前の負担の積み重ねがあり、痛みが走る直前の動作が引き金になっただけに過ぎません。
普段生活している中で、腰にかかる力というのはとても大きくて、軽くおじぎをすると通常の2倍強、イスに座っておじぎをすると通常の2.5倍もの力がかかります。
ある実験結果によれば、体重50kgの人が立っていると、その人の腰には70?80kgもの力がかかるのだそうでえす。さらに、軽くおじぎをするだけでも100kg、椅子などに座っておじぎをすると125kgにもなるのだそうです…。
?逆に、仰向けに寝て安静にした姿勢では約20kg程度とかかる力が減り、横向きに寝ると、おおよそ体重と同じ50kgになるそうです。
腰痛の時は、まず仰向けに寝て、腰椎(腰の骨)にかかる負担を軽くすることが大切です。また、腰と背中がベッドから浮いてしまわないように、お腹をへこませましょう。
はっきり自覚のある腰痛でなくとも、中腰で前かがみになっての姿勢や作業は、腰に大きな負担になりますので、普段からできるだけ避けましょう。
荷物を持ち上げる時は、腰を曲げるのではなく、股関節をしっかり曲げて、腰に負担がかからないように注意しましょう。