1.子宮奇形とは?
先天的に子宮の形が本来の形と異なる状態を「子宮奇形」といいます。
女性の約5%に見られます。
治療は手術が必要になるが、正常に妊娠・出産できることも多い子宮の状態です。
2.子宮奇形が起こる原因は?
本来、子宮は胎児がお腹の中で成長する過程で、早い時期に「ミュラー管」といわれる2つの管状の臓器が左右からくっついて、1つになり、子宮になりますが、これが上手くいかずに途中で止まってしまうことが原因です。
3.子宮奇形の種類
子宮奇形は大きくわけて6種類あります。
・重複子宮・・・独立した子宮が2つあり、膣や子宮口も2つに分かれています
・双角双頚子宮・・・1つの子宮の中に2つの子宮内腔があり、子宮口も2つあります。
・双角単頚子宮・・・子宮がハート型をしていて、子宮内腔がくびれています
・中隔子宮・・・子宮の形は正常ですが、子宮内腔に壁があり、2つに仕切られています
・弓状子宮・・・子宮の上の子宮底部がややくぼみ、弓のように見える状態です。
・単角子宮・・・子宮ができるときに左右のミュラー管が融合する過程で片側が欠損した状態のものです。
副角として痕跡だけを残したものを副角子宮といいます。
子宮の大きさが通常の半分ほどしかない場合もあります。
4.病院での子宮奇形の治療
子宮奇形の治療は、必ずしも手術が必要なわけではありません。
正常に妊娠・出産できることも多いからです。
次のような場合は、手術を勧められることがあります。
・流産や早産を繰り返す場合
・子宮奇形の他に、明らかな原因がない不妊症の場合
・子宮奇形が原因の下腹部痛がある場合
5.子宮奇形の妊娠への影響
子宮奇形は種類も多く、症状も個人差があるため、妊娠への影響は一概には言えません。
不妊の原因になることもありますが、子宮奇形と診断されても妊娠が全くできないわけではありません。
6.種類ごとの妊娠・出産への影響と治療法
・重複子宮・・・2つある子宮の良い状態の方の子宮で、体外受精をすることがあります。
一般的には手術をしないことが多いです。
・双角子宮(双角双頚子宮・双角単頚子宮)
・・・不妊の流産の原因になることがあり、状況に合わせて手術を行うことがあります。双角子宮のままでも妊娠することもあります。
・中隔子宮・・・妊娠しても早期流産や早産の可能性が高まるとされています。
子宮を仕切っている中隔を取り除く手術は、子宮鏡を使っての手術となります。身体に負担の少ない手術です。
・弓状子宮・・・子宮奇形の中でも不妊や流産の原因になることは、あまりありません。
・単角子宮・・・子宮が片方しかないので手術で直すことは難しいとされています。
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