お盆も過ぎ、なんとなく見上げる空が秋の空になって来ましたが、
まだまだ残暑厳しい日が続いております。
夏バテ防止策のひとつとして、「サラサラ食品」について調べてみました。
ちなみに、手触りがサラサラした食べ物という意味ではなく、食べると血行が良くなる、いわゆる血液がサラサラする食品のことです。何故、夏バテ予防食の最後に「サラサラ食品」が登場するのでしょうか?
実は、血管がつまって起きる病気の代表格「脳梗塞」が一年で一番夏場に多く起こるからなのです。これは、暑い夏に汗をかきすぎたり、水分補給が十分でないと「血液」の流れが滞り、血管が詰まりやすくなるためです。特に高齢者の方は、のどの渇きを感じにくくなり、水分補給が遅れて脱水症状を起こしやすく、血液の濃度も高くなって、細かい血管が詰まりやすくなるため、脳卒中や狭心症、心筋梗塞のリスクが高まります。
そこで、老若男女問わず、こまめな『水分補給』は欠かせないわけですが、同時に『血液をサラサラ』にしてくれる心強い飲み物があるのです。
それは、麦茶です。
血行をよくする代表的な栄養素として、
●DHA、EPA ・・・ 青魚、亜麻仁油など
●マグネシウム ・・・ ごま、ナッツ、海藻
●ビタミンB群・・・ 豚肉、ぬか漬け
●ルチン ・・・ そば
などが特に有名ですが、麦茶の香り成分がある飲料メーカーと農水省食品総合研究所の共同研究によって、血液をサラサラにする作用があることが分かっています。
この麦茶の香りとは、大麦を焙煎することで発生する【ピラジン】という成分で、ピーマンや納豆の匂いの成分でもあるそうです。
汗をかいて水分がでてしまうと、血液はドロドロになり乳酸等の疲労物質が溜まりやすくなり、夏バテの原因になります。そんな、夏の水分補給の一つに「麦茶」はいかがでしょうか?水分も補えて、血液もサラサラにしてくれるなんて、一石二鳥ですよね。
こうして見ると、全て夏が旬のものばかりですね。まさに医食同源、人間も自然と調和した生活習慣を心がけましょうと、教えられているのかも知れませんね。まだまだ暑さは続きそうですから、是非実践してみてください。